03.血液透析 b1.コンソールについて b2.透析器(ダイアライザー)について

b1.コンソールについて

● コンソール(患者監視装置)は、皆さんの透析を安全で快適に行 うための装置です。

● 透析で水を抜くための圧力や、戻ってくる血液の圧力、透析 温度等の条件をモニターしていて、異常が起こると警報ラ ンプや、音で知らせてくれます。

● 正確に水分が抜けるようになっていますが、プラス、マイナ ス0.3kg程度の誤差がでる場合もあります。

● 大きな誤差の場合は機械の故障という事も当然考えれま す。透析後の体重がおかしいぞという場合はスタッフにお 知らせください。又、そのような事故が起こらない様、日頃 の点検を心掛けています。

〈コンソールの構成機器〉

● 血液を体の外に導きだすための血液ポンプ、その血液をか ためないようにする薬(ヘパリン)を注入する機械。

● 透析器の膜が破損した時に、それを感知する漏血センサー 等で構成されており、これらが正常に働いて安全な治療が 行われています。

b2.透析器(ダイアライザー)について

● 透析器の種類は中空糸型・積層型の2つがありますが、現在 の主流は効率面や操作性に優れた中空糸型です。

● 患者さん自身の腎臓の代わりをしています。したがって患 者さんの身体の大きさや検査データでより適した透析器を 選択しています。

● 血液中の尿素窒素、クレアチニン、尿酸などの尿毒素およ び、ナトリウム、カリウム、リンなどの電解質は透析膜の穴 を通って透析液中に、放出され酸性に傾いている血液は弱 アルカリ性に補正されます。

● 赤血球、白血球、蛋白質などは透析膜の穴を通らないしくみ になっています。