透析について

~血液透析~
末期腎不全により透析導入となった患者数は年々増加の一途を辿り、約31万人(約400人に1人)の方が透析を受けておられます。

慢性腎臓病が進行し末期腎不全の状態となると、生命を維持することさえ困難な状況となります。そこで腎代替療法(自分の腎臓に代わって血液を浄化し正常な状態に保つ方法)が必要となります。

touseki01

末期腎不全に対する治療法には、透析療法(血液透析・腹膜透析)と腎臓移植があります。透析療法を受けることによって生命を維持することができますが、透析療法は腎臓の機能を回復させる治療法ではなく、腎臓の機能を完全に補うものでもありません。腎臓移植を受ける場合を除いて生涯続けていく必要があります。
現在、最も多く行われている腎代替療法の中の一つである血液透析(HD)とは、血管に針を刺してポンプを使って血液を体の外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる特殊なフィルターに循環させて老廃物や余分な水分を除去したあとに血液を体にもどす方法です。

また、血液透析(HD)のほかに血液濾過(HF)、血液濾過透析(HDF)と言う治療法があり、個人個人の状態に合わせて治療法を選択することができます。